【ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の建設工事に抗議する市民らは、27日も午前から東村高江の「N1地区」ゲート前で集会を開き、抗議の意志を確認し合った。正午までにのべ150人以上が集まっている。
同ゲートには資材を積んだと見られる大型ダンプカーが午前中だけで少なくとも6台入っていった。
集会では衆参両院の県内小選挙区、県選挙区から選出の全議員がそろい、あいさつした。伊波洋一参院議員と26日に新会派「沖縄の風」を結成した糸数慶子参院議員は「議会内外問わず沖縄の風、平和の風を吹かせていきたい」と誓った。
県議会与党会派・おきなわから5人の県議の他、市町村議会議員も次々とあいさつした。平良昭一県議は「大衆運動が力ずくで押さえられようとしている。沖縄から現状を変えたい。その責任は私たち県議にある」とあいさつした。
26日に引き続き集会を訪れた社民党の福島瑞穂参議院議員は、高江で抗議する市民に対する政府の規制に「治外法権を許してはいけない。民主主義と自由を破壊しているんですよ」と批判、「みんなで励まし合って未来をつくっていきましょう」と述べた。
集会をとりまとめる沖縄平和運動センターの山城博治議長は、工事着手日の22日にあった機動隊との衝突について「激しくぶつかる一面ばかりが(報道で)茶の間に流れると『高江は危ない。庶民の運動じゃない』と思われるのが怖い」と、運動の広がりを懸念する場面もあった。
【琉球新報電子版】