大浦崎収容所跡「死亡者、埋葬地情報を」 沖縄県が呼び掛け


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 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ内にある大浦崎収容所埋葬地の遺骨収集に向けて、県平和援護・男女参画課は、収容所で亡くなった人の遺骨収容ができていない遺族に対し、埋葬場所などの情報提供を求めている。同課は「戦没者遺骨収集推進法が施行され、県内の遺骨収集も進められる。確度が高い情報があれば調査していきたい」と話した。

 同課は6月、米軍立ち会いの下、厚生労働省、防衛省などとシュワブ内を初めて立ち入り調査した。名護市教育委員会の資料などから、埋葬地があったとされる場所を目視調査したが、埋葬地の痕跡は確認できなかった。担当者は「埋葬地とされる地点にある建物は基礎があることから、建築時には地面を大規模に掘り返した可能性がある」と説明。「今後も情報が集まれば、再度調査したい」と話した。情報は、戦没者遺骨収集情報センター(電話)098(997)4123、または県平和援護・男女参画課(電話)098(866)2500。