「必要なら海兵隊を東京に」「高江」で吉永小百合さん 雑誌対談 政府に疑問


この記事を書いた人 松永 勝利
吉永小百合さん

 8日発売の週刊誌「女性自身8月23日30日合併号」で、女優の吉永小百合さんが政治学者の姜尚中さんと対談し、東村高江周辺のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)の新設問題について「そんなに必要なら海兵隊を東京に持って来たらどうかと思うくらい、(沖縄に)申し訳ない気持ちがある」と述べている。ヘリパッド建設に反対する住民への日本政府の対応について2人は「もっと人間らしい対応をしてほしい」などと疑問を呈した。

 対談で2人は今年3月の安保関連法の施行や市民活動、憲法9条や核廃絶など、「新しい戦前」をテーマに語り合った。

 姜さんは「沖縄の高江という集落では米軍のヘリパッド建設に反対する住民たちに対して政府の荒っぽい弾圧が行われている」と指摘した。これに対し、吉永さんは「言葉では言い表せないほどつらい経験をしてきた沖縄の人たちに、もっと人間らしい対応をしてほしい」と思いを述べている。

 吉永さんは1968年にひめゆり学徒隊を題材にした映画「あゝひめゆりの塔」に出演した。広島や長崎の原爆詩、沖縄戦を題材にした童話の朗読会もライフワークとして続けている。2013年に東京都で開催された「『オール沖縄』に連帯し、真の主権を取り戻す集い」では、「沖縄のことを考えること、思うことは私たちのつとめです」とメッセージを寄せた。

 

 「女性自身」の対談記事はWebマガジン「琉球新報style」で読める。

『吉永小百合と姜尚中が緊急対談「新しい戦前」回避するために』

https://ryukyushimpo.jp/style/article/entry-336362.html

英文へ→Actress Sayuri Yoshinaga questions why Japanese government does not bring Marines to Tokyo