「過剰警備」翁長知事が批判 国の高江ヘリパッド移設工事


この記事を書いた人 金城 美智子
北部訓練場の着陸帯工事に関し「過剰警備」などと指摘する翁長雄志知事=25日午前、県庁

 米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド移設)工事によって、現場で市民と機動隊のもみ合いが続いている状況について翁長雄志知事は25日午前、県庁での定例記者会見で「機動隊を500人とも800人とも言われる形で動員すれば、過剰警備であることは間違いない」と指摘した。政府が参院選の翌朝に移設工事を再開したことにも触れ、「(国は)県民に寄り添い、しっかり話し合いをする姿勢とはほど遠い」と述べた。

 沖縄都市モノレール「ゆいレール」の昇降機故障問題については「多くの方にご迷惑を掛けたことに忸怩(じくじ)たる思いがある」と述べた。その上で昇降機を含めた自由通路の管理を県、那覇市、沖縄総合事務局南部国道事務所からモノレール社が一元管理する方向で検討していることについて、駅舎全体の一元管理が合理的ではないかとの質問に対し「私もそのように指摘した。ピンチをチャンスに変えるという意味では全体的に管理の在り方を考えるべきだ」と述べた。

 県教育委員会が行う県公立学校教員候補者選考試験の問題内容が、特定の市販の問題集と酷似している問題では「不公正、不公平がないよう対処するのが当たり前だ。報道の内容だけで判断すると、やはりもう少しやり方があってしかるべきだし、受験生の動揺も考えると改めることが必要だ」と述べた。その上で現在県教委が調査中だとして「実務的な問題もあろうかと思う。結果を受けて対応したい」と述べた。

 翁長知事の定例記者会見は1年3カ月ぶり。【琉球新報電子版】