J1競技場計画 公募 県、奥武山公園を念頭


この記事を書いた人 新里 哲

 サッカーJ1の公式戦に対応したスタジアム整備計画について、沖縄県が基本計画策定業務の公募を始めたことが13日、分かった。計画はこれまで、那覇市にある奥武山公園陸上競技場を念頭に、那覇市が中心となって県や国と検討を進めてきたが、費用負担を巡ってめどがたたず、策定が見送られていた。県は一括交付金の活用も想定し、交付期限の2021年度までに完成させ、22年度の供用開始を目指す。

 J1対応スタジアムは新設で収容2万人以上、既設で1万5千人以上と定められている。県は建築施設の計画や概算事業費の算出、収支計画などを基本計画として募集する。
 サッカー場建設構想は、翁長雄志知事が那覇市長時代に奥武山公園陸上競技場をJ1対応スタジアムに建て替える方針を主要政策に掲げた。

 10年の知事選では仲井真弘多前知事も県内でのサッカー場建設を公約に打ち出し、12年度には県が立地場所を調査。3カ所の中から奥武山公園が最適と決定した。

 14日には来県中の二階俊博自民党幹事長が陸上競技場のある奥武山公園を視察する予定で、県側からスタジアムの整備計画についても説明を受ける見通し。
(赤嶺可有)