ハリアー墜落、訓練区域の全面解除要求 国頭村議会が抗議


この記事を書いた人 金城 美智子
米海兵隊のAV8Bハリアー戦闘攻撃機の墜落事故に関する抗議決議を全会一致で可決した国頭村議会=27日午前10時すぎ、国頭村議会

 【国頭】22日に国頭村辺戸岬から東約153キロの米軍ホテル・ホテル訓練水域で発生した米海兵隊のAV8Bハリアー戦闘攻撃機墜落事故を受け、国頭村議会(金城利光議長)は27日、事故に対する抗議決議と意見書を全会一致で可決した。事故原因の徹底究明と早急な公表、事故原因解明までの同型機種の全面飛行停止とともに、ホテル・ホテル訓練区域とアルファ訓練区域の全面解除を求めている。

 事故が発生した国頭村の東側海域には国頭漁協浮魚礁(パヤオ)が9基敷設され、マグロ、カツオ、ソデイカなどの操業が常時集中して行われる好漁場であることを強調。「漁船の頭上で激しい訓練を繰り返しており、漁民の生命と財産、操業の安全が完全に脅かされていることに満身の怒りをもって断固抗議する」とした。

 宛先は抗議決議が駐日米大使や在日米軍司令官ら5者、意見書が首相や防衛相ら5者。沖縄防衛局などに対しては、10月3日、村議全員が宮城久和村長ら村とともに直接、抗議・要請する方向で調整している。
【琉球新報電子版】

英文へ→Kunigami Village Council requests training areas be shut down following US Harrier crash