キングス連勝 Bリーグ第4戦


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攻守ともに活躍したキングスの喜多川修平=2日、沖縄市体育館(具志堅千恵子撮影)

 バスケットボール男子の「Bリーグ」となって初の地元開催となる琉球ゴールデンキングスのホーム開幕第2戦が2日、沖縄市体育館であり、キングスは滋賀レイクスターズと対戦。77―49で勝利を収めた。キングスは序盤から岸本隆一や新加入モー・チャーロの積極的なプレーが光り前半を14点差のリードで折り返した。後半に入っても喜多川修平の3点弾などで得点を重ね、滋賀に連勝した。今季の第4戦で通算成績は2勝2敗。満員の観客(ブースター)が声援を送り、地元での連勝を喜び合った。キングスの次戦は8日、同体育館でシーホース三河と対戦する。(観客3546人)

琉球(2勝2敗)
77―49(21―6,18―19,14―13,24―11)
滋賀(4敗)

 【評】キングスが序盤から積極的なプレーで滋賀を圧倒した。前日の試合で課題だった第2クオーター(Q)からの試合運びも、巧守に積極性を失わなかった。守備はマブンガ、サンバへの徹底した対処で失点を防いだ。攻めては、チャーロ、ハミルトンの連係や、得点源の喜多川のシュートもさえて滋賀の反撃の芽をつぶした。(関戸塩)

◆満足したゲーム
 伊佐勉HC(キングス)の話 やっとキングスらしいバスケができた。選手たちも私が求めていることをしてくれて、とても満足したゲームだった。昨日はディフェンスからリズムを崩したが修正できた。今までにない選手の組み合わせで戦うこともできた。勝敗を五分に戻したので、これから勝ち星を増やしたい。

◆悪いところが出た
 遠山向人HC(滋賀)の話 キングスがやるべきことを徹底した実行力のあるバスケをした。攻撃も岸本、喜多川を中心に積極的だった。自分たちは悪いところが出てしまって、きつい敗戦だった。

◆得点源 喜多川さえる/課題を修正、積極プレー
 キングスが滋賀に15点リードして第1Qを終えたとき、アンソニー・マクヘンリーは仲間に声を掛けた。「昨日と同じミスはしない」。

 前日は16点リードの第2Qから動きが重くなり、一時は逆転を許した。修正の意識の再確認だった。

 外国人出場枠が1人になった第2Qから、滋賀は日本国籍取得のファイ・サンバの活躍が目立った。しかし対応を徹底したこの日のキングスは、ダブルチームも決まり、強く守った。滋賀の中心ジュリアン・マブンガへの対処も怠らなかった。

 攻撃では喜多川がチーム最多21点をたたき出した。第1Q序盤にいいパスの流れから3点弾を決めて「うまく乗れた」と気をよくした。強く意識した第2Qの序盤も3本のフリースローを決めたのをはじめ、山内盛久がドリブルでかき回した後のフィニッシュや、3点弾も決め、得点源として君臨した。

 ナショナルリーグ(NBL)の経験もある喜多川。Bリーグになったことに対し「強いディフェンスへの対応をしっかりしないといけない。チームはまだまだ強くなる」と語り、次戦NBL元王者・シーホース三河との対戦へ意気込んだ。
(関戸塩)