思い出紡ぐ「大切なたからもの」 泡瀬特支校 生徒合作曲で発表会へ


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生徒自ら作詞・作曲に携わったオリジナル曲「大切なたからもの」を練習する生徒ら=18日、沖縄市比屋根の泡瀬特別支援学校

 【沖縄】県内の特別支援学校の児童、生徒が歌や楽器演奏を披露する「第19回音楽発表会」(県特別支援学校音楽教育研究会主催)に向け、県立泡瀬特別支援学校では生徒が作詞・作曲に携わったオリジナル曲「大切なたからもの」を完成させた。学校生活や行事などの思い出を歌詞に込め、29日の発表会本番ではお世話になった両親や先生、友人たちに歌を披露する。

 合唱団は小学4年生から高校3年生までの13人の希望者。生徒たち自ら、歌詞に入れたいキーワードを出し合い、作詞した。同校の横田博美先生は「みんなが関わって一緒に曲を作りたかった」と、作曲も生徒と相談しながら音をつなげていったという。

 曲の冒頭「みんなですごした思い出はたくさんの笑顔にあふれている」で始まり、共に過ごした学びやでの思い出を描く。生徒たちは、早く歌詞を覚えようとCDを自宅に持ち帰り、練習にも自然と熱が入る。高等部2年生の山根彩夏さん(17)は「出来上がった時、みんなで作った曲だったのでうれしかった」と笑顔を見せる。本番に向け「精いっぱい笑顔で歌い切りたい」と意気込む。

 来春卒業を迎える大道翼さん(18)=高3=は「本番では緊張しないように、堂々と歌いたい」と話した。