予算確保と新基地断念を要望 翁長知事、自民政調会長に


この記事を書いた人 新里 哲

 翁長雄志沖縄県知事は9日午後、来県中の茂木敏充自民党政調会長らと県庁で面談し、2017年度沖縄関連予算の満額確保などを求める振興に関する要望書と辺野古新基地建設断念などを求める基地問題に関する要望書を手渡した。茂木政調会長は「国家戦略として沖縄をしっかり振興していく。沖縄の基地負担軽減策についても一つずつ答えを出していく」と答えた。

 翁長知事は茂木氏に対し「アジアのダイナミズムが押し寄せてきていて物流、観光、情報通信の3産業が大きな飛躍を遂げようとしている」と述べて沖縄振興に協力を求めたほか、米軍普天間飛行場移設問題については「(名護市の)大浦湾を埋め立てて新基地を造るということは環境面でも問題だし、基地の整理縮小の面からも大変理不尽さを感じる」として理解を求めた。
【琉球新報電子版】