秋も戦後一の暑さ 沖縄県内、気温プラス1.3度


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 今年の9月から11月の沖縄地方の地域平均気温の平年差がプラス1.3度となり、統計のある1946年以降、最も高い記録を更新した。海水温も平年より高い状態が続き、東シナ海南部で、平年差プラス1度の26.9度だった。

 地域平均気温の平年差は、那覇、久米島、宮古島、石垣島、与那国島の5地点の平年差を平均した値。これまでの最高は、98年のプラス0.9度だった。

 秋から発生しているとみられるラニーニャ現象に伴い、フィリピン付近で積乱雲の発生が多くなった影響で、太平洋高気圧が平年に比べて西に張り出し、沖縄付近には太平洋高気圧の縁を回る温かく湿った空気が流れ込みやすくなった。10~11月は中国付近の高気圧が発達せず、北からの冷たい季節風の影響を受けにくい状況が続いたことも原因とみられる。

 海水温の平年差のこれまでの最高は、98年のプラス0.9度だった。