沖縄県糸満市の喜屋武自治会が25日午後、2016年に生まれた子どもの健やかな成長を願う「新生児合同祝い(チリタンチョウ)」を同公民館で開いた。喜屋武区出身者や在住者から今年生まれた子ども25人中16人が両親と共に参加し、地域住民らの祝福を受けた。
チリタンチョウはキリスト教の影響を受けた伝統行事で、喜屋武区では340年以上続いている歴史のある行事だという。新生児を1人ずつ紹介した後、かぎやで風や子供会によるエイサーなどが披露され、参加者全員で子どもたちの誕生を祝った。
娘のひかりちゃん(8カ月)と参加した本村光さん(29)、亜麻里さん(27)夫妻は「地域全体で子どもを大切にするとてもいい行事だと思う。初めての子どもで、元気にすくすく育ってほしい。この子が大きくなるころまでこの行事が残っていてほしい」と笑顔で語った。
自治会の慶留間功栄会長は「喜屋武にゆかりのある子どもたちが、世界に羽ばたいてくような子に育つことを願っている。これからもこの行事を継承していきたい」と思いを込めた。【琉球新報電子版】