米兵、葉タバコ畑に降下ミス 伊江島でパラシュート訓練中


この記事を書いた人 志良堂 仁
パラシュート降下訓練中、米軍の提供施設外に着地した米兵=10日午前10時43分、伊江村西江前の葉タバコ畑(名嘉實村議撮影)

 【伊江】伊江村によると10日午前10時43分、米軍伊江島補助飛行場でパラシュート降下訓練中だった米陸軍所属の米兵1人が、フェンスを越えて村西江前の民間地に着地した。

 米兵にけがはない。落下地点はフェンスから約50メートルの葉タバコ畑だった。農作物や一般の人に被害はない。

 沖縄気象台によると、伊江島に最も近い観測地点・名護の風速は同日午前11時で北の風3・5メートルだった。同様の事故は昨年12月7日以来で、2016年度では2回目。

 現場を目撃していた名嘉實村議によると、午前10時半に離陸したオスプレイ2機が縦列で飛行し、前方の機体から計6人が降下した。フェンス外に着地した米兵は自力でパラシュートを畳み、迎えに来た他の米兵らと共に基地内に戻ったという。

 名嘉村議は「目標地点の真上を飛んでいた。風向きを考えるともっと西側から降下するべきだった」と話した。