宮古島市長選告示 現職と3新人争う 陸自、経済が争点


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 【宮古島】任期満了に伴う宮古島市長選が15日告示され、届け出順に前県議の奥平一夫氏(67)、現職の下地敏彦氏(71)=自民推薦、医師の下地晃氏(63)=社民、社大推薦、前市議の真栄城徳彦氏(67)の4人が立候補した。市政の継続を掲げる現職に市政刷新を訴える新人3人が挑む形で、陸上自衛隊配備計画の是非や経済活性化などが争点となる。22日に投開票される。

 前回市長選は無投票だったため、選挙戦に突入するのは8年ぶり。各候補者は同日朝から市平良の事務所で出発・出陣式を開き、勝利へ向け気勢を上げた。

 奥平氏は「命の水を守るため、一過性の経済振興に頼った自衛隊配備は絶対に許さない」と訴えた。

 下地敏彦氏は「宮古島をもっと豊かで明るくしたい。この島の経済を一緒に支えていこう」と訴えた。

 下地晃氏は「現市政の隠ぺいと暴走に待ったをかけ、市民の手に市政を取り戻す」と訴えた。

 真栄城氏は「市政の継続か、刷新かが争点だ。力を結集し、市長に押し立ててほしい」と訴えた。

 奥平氏と下地晃氏は翁長県政を支える「オール沖縄」を掲げ、下地敏彦氏と真栄城氏は保守系から支援を受ける。双方とも当初は一本化を模索したが実現できなかった。ともに主導権争いが前面に出て政策論争が十分に取り組めていない面もある。有権者に政策を浸透させることが鍵となりそうだ。

 市議会補欠選挙も同日告示され、欠員2に対し5人が立候補を届け出た。

 15日現在、宮古島市の選挙人名簿登録者数は4万3441人(男性2万1460人、女性2万1981人)。