米盛さんのジェラート、世界2位 鮮やかビーツが評価


この記事を書いた人 志良堂 仁
ジェラート国際コンクールで準グランプリを獲得した米盛勝也さん=2日、宜野湾市のジェラート店ラ・ボウス

 イタリアで1月24日に開かれた「シゼップ2017ジェラート国際コンクール」(イタリアジェラート協会主催)で、豊見城市出身の米盛勝也さん(21)が自由部門で日本人初の準グランプリに輝いた。ジェラート職人として約1年の経歴ながら宜野湾市のジェラート店「La Vous」(ラ・ボウス)店長を務め、快挙を達成した米盛さんは「沖縄の食材にこだわり、世界に通用するジェラートを発信していく」と意欲を見せた。

 自由部門には世界から約150人が出場した。

 米盛さんの作品は「大地の香り」と題し、ビーツ(テンサイ)とミントの葉、ローズマリー、県産レモンを組み合わせた。色付け程度にしか用いられないことが多いビーツを主役に鮮やかな色と甘みを打ち出し、レモンの酸味を融合させた爽やかな味わいが高い評価を受けた。

 米盛さんは「昨年、師匠に随伴して参加した際に鮮やかな色彩が好まれることを知り、ビーツの活用を思い付いた。受賞の重みを感じパンクしそうだ。今年9月の日本大会では1位を目指す」と意気込んだ。

 米盛さんの師匠でアジア人で初めて世界ジェラート大使に任命された柴野大造さん=石川県=は「既成概念に縛られず、ビーツを主役にした発想が高い評価を受けた。僕にとっても刺激になる」と受賞を喜んだ。受賞作品は3日以降、ラ・ボウスの県内4店舗で順次販売される。

 シゼップは今年で38回目を数え、20万人を動員する世界最大のジェラートに特化した国際展示会。コンクールは展示会の中で毎年開催され、味の構成や色、アイデアの斬新さなどさまざまな観点から評価される。

英文へ→Use of beets lands Okinawan gelato second place in Gelato World Cup