うるま市津堅沖でまた降下訓練 米空軍、地元抗議無視し強行


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MC130特殊作戦機からパラシュートで次々と降下、海面へ着水する兵士=23日午前11時52分ごろ、津堅島沖(又吉康秀撮影)

 【うるま】米空軍は23日午前11時半すぎ、うるま市の津堅島訓練場水域でパラシュート降下訓練を実施した。市には22日、沖縄防衛局から「パラシュート訓練があるかもしれない」と通知があった。県は日米特別合同委員会(SACO)最終報告に基づき、海域での訓練を伊江島に集約するよう抗議している。再三の抗議にもかかわらず、地元の意向を無視し強行される訓練に関係自治体からの反発は必至だ。同水域では1月にも、通知無しの降下訓練が実施されている。

 午前11時半すぎ、米空軍MC130特殊作戦機から3回に分け、計13のパラシュートの塊が落下した。そのうち兵士が12人、残る一つは黒い物資のような塊にパラシュートが付けられていた。着水後兵士らは、約30分回収作業などをした後、3隻の船でホワイトビーチに向かった。

 SACO合意で読谷補助飛行場でのパラシュート降下訓練が伊江島に移転したことを受け、県や市は伊江島以外で訓練を行わないことなどをこれまでも要請してきた。一方、政府は移転対象は「陸域での降下訓練」との見解を示し、海域での訓練を認めている。訓練が実施されるたび、関係する行政機関は政府や米軍へ抗議要請しているが、政府と地元の認識のずれは解消されていない。

英文へ→US military ignores local residents’ objections to parachute drop training in Uruma