空手の新殿堂に「聖地」沸く 沖縄の会館を一般公開、初稽古も


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
開館した沖縄空手会館で、初稽古する小さな空手家たち=5日、沖縄県豊見城市豊見城

 沖縄の県民が待ち望んでいた沖縄空手会館が落成し、空手団体の初稽古や一般公開が行われた5日、訪れた人たちからは完成を喜ぶ声が一斉に上がった。

 少林流至道館川崎道場の下地和彦さん(52)は「新しく気持ちの良い会館だ」と床の感触を確かめた。

 将来の夢について「黒帯とオリンピック出場だ」と語る少林寺流洗心館佐久川道場の末吉駿斗君(11)は現在、週2回の稽古に励む。会館で稽古した感想について「とても上等」と語った。

 稽古開始前に行われた交流演武会に参加した三田空手会の和田光二さん(67)は、1970年の第1回世界空手道選手権大会個人組手の優勝者。「船越義珍先生から学んだわれわれが、会館のこけら落としに参加できて光栄だ」とかみしめるように語った。

 一般の人々も会館を見学した。稽古を見学していた山城武(たけ)さん(84)=那覇市=は「こんなに広いとは思わなかった。ここから沖縄の空手を発信していってほしい」と願った。

英文へ→Okinawa Karatekaikan, new sacred place for Karate practitioners