工事中止「諦めない」 座り込み1000日 400人ゲート前集会


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「違法工事中止せよ」などと書かれたプラカードを手にシュプレヒコールする集会参加者=1日午前10時、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡る新基地建設で2014年7月から始まった米軍キャンプ・シュワブゲート前の座り込みが1日で千日を迎えた。基地建設に反対する約400人がゲート前に集まり「ここからがスタートだ」「最後まで諦めない」と工事中止を求めて抗議の声を上げた。一方、仲井真弘多前知事から得た県の岩礁破砕許可が3月31日に期限切れとなったにもかかわらず、沖縄防衛局が県に許可を申請しないまま海上作業を続ける方針を示したことについて、「許せない」「県民無視だ」と批判する声が相次いだ。

 雨が降る中、午前7時ごろから新基地建設を阻止しようとゲート前に多くの人が駆け付けた。戦争体験者や連日座り込む人、県外で働く県出身者らがそれぞれの思いを持って座り込んだ。

 集会中に工事車両の搬入は確認されなかったが、集会後、座り込みが20人ほどになった午後3時半ごろ、工事車両が基地内に入った。その際、機動隊が座り込む人たちを強制排除した。

 傷害などの罪で起訴され、保釈中の沖縄平和運動センター山城博治議長もゲート前を訪れ、集会前にあいさつした。