台北市の柯文哲市長がマレーシアで演説し、最近の蒋介石の銅像撤去などに表れる蒋介石の権威をなくそうとする運動は台湾社会の調和に役立たないと述べた。柯市長は「『気にくわなければやっつける』というのが現在の台湾の最大の問題だ。こうした方法で蒋介石の痕跡を取り去るだけでは台湾の本当の問題を解決できない」と主張した。
この演説内容は民進党陣営から選挙対策であると批判された。批判に対し、柯市長は「台湾のこうしたレッテル政治が最も嫌なところだ」と反撃した。
柯市長は過去に、蒋介石の権威をなくそうという議題に関して終始、明確な回答を避けてきた。だが、今回、柯市長は「蒋介石への評価は過去から現在まで一貫しており、時には敵を許すことも強者の表れだ」と述べた。