米海兵隊普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが6日夜、伊江島補助飛行場に緊急着陸した。米海兵隊によると、操縦席で警告灯が点滅したことが理由と説明している。機体は米軍が整備した上で、7日午後2時ごろ、飛行して普天間に戻った。人的・物的被害はない。普天間基地所属機を巡っては、今年に入ってから1月20日にAH1Z攻撃ヘリコプターがうるま市伊計島の農道に不時着し、今月1日にもCH53大型ヘリが久米島空港に緊急着陸したばかり。緊急着陸が相次ぐ事態に、基地周辺自治体などからは不安や反発の声が上がっている。
沖縄防衛局によると、今回の緊急着陸は事案から一夜明けた7日午前8時35分ごろ、内閣官房沖縄危機管理官から一報を受けた。防衛局は同日午前9時ごろに県や伊江村、宜野湾市などに連絡した。
県は7日夕、金城典和基地対策課長が米海兵隊と沖縄防衛局に対し、「このような事案が相次いでいることは大変遺憾だ」とし、原因究明や再発防止の徹底を口頭で申し入れた。島袋秀幸伊江村長は同日、本紙取材に「住民に不安を与えないよう米軍には安全管理を徹底してほしい」と述べた。
米海兵隊は7日、本紙に「事故を未然に防ぐために警告が点灯した小さな事案で、その時点で機体に深刻な問題が生じていたわけではない」と説明した。
一方、県幹部は「整備が十分に行き渡っていればそもそも警告が出ることもない」と批判した。