【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で28日午前9時35分ごろから資材を積んだダンプ車やクレーン車など合計64台が基地内に入った。約40人の市民が米軍キャンプ・シュワブのゲート前に座り込み、抗議の意志を示したが、県警機動隊員らが強制排除した。
フランスの放送局が座り込みの様子などを取材する中、午前9時10分ごろに工事車両がシュワブゲート前に到着した。日ごろは機動隊による強制排除が始まったころに工事車両が到着するが、28日は工事車両が到着してから数分間、機動隊が現れず市民からは「連絡ミスがあったのでは」と声が上がった。
強制排除や資材搬入の際、発生する渋滞に一般車両も巻き込まれていることについて、瀬長和男事務局長は「県警は一般車両を誘導して渋滞を解消しろ」とマイクで求めた。
シュワブ内の沿岸部では沖縄防衛局が仮設道路の工事を継続している。「N5護岸」建設予定地付近の仮設道路の工事現場では、クレーンでH型鋼をつり下げる作業が確認された。
「K1護岸」建設予定地の仮設道路付近ではコンクリートブロックを陸上部分に並べる作業が確認された。市民らは抗議船2隻、カヌー9艇で抗議を続けている。【琉球新報電子版】