プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)で、埼玉西武ライオンズからドラフト5位で指名された岐阜経済大4年の與座海人(浦添市出身、浦添中-沖縄尚学高出)が22日、入団交渉に臨み、合意した。契約金や年俸は非公開。背番号は12月7日の入団発表会見で披露される。同日、岐阜県の大垣フォーラムホテルで、埼玉西武ライオンズの安達俊也育成・アマチュア担当と会見を開いた與座は「1年目から期待に応えられるような投球をしたい」と抱負を述べた。
與座は右の下手投げ。最速132キロの直球とスライダー、シンカーなどを織り交ぜる投球が持ち味だ。緩急をつけ、コースを丁寧につく。
取材陣から対戦したい選手を聞かれると、與座は日本ハムからドラフト1位指名された東京・早稲田実業高の清宮幸太郎の名前を挙げ「自分の持っているものを出して打ち取りたい」と意欲を見せた。
安達育成・アマチュア担当は與座について「抜群のコントロールと球のキレはプロでも通用すると思う。辻発彦監督からも『先発、中継ぎとしてフル回転し1軍でライオンズのために活躍してほしい』とメッセージがあった」と期待を寄せた。
会見に同席した岐阜経済大学野球部の小森茂監督は「じっくり体をつくって長く選手生活を送ってほしい。日本球界を代表するアンダースロー投手になって、日の丸をつけて国際大会に出てほしい」と語った。
どのような選手になりたいか尋ねられた與座は「どこのポジションでも与えられた場所で自分の仕事をして、勝てる投手になりたい。沖縄の人の応援してくれる思いも背負って頑張りたい」と拳を握った。