県系人も現場で連帯 辺野古新基地反対で市民と交流


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横田ライアン真明さん(右)と息子のアルン真史君=5日、名護市辺野古

 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で開かれた抗議集会には、米国やアイルランド在住の県系人も参加し、座り込む市民らと共に新基地建設反対の声を上げた。

 米シカゴ在住で沖縄の戦後史を研究する県系4世・横田ライアン真明さん(46)と息子のアルン真史君(7)は、言葉が通じないながらも座り込む市民らと交流した。県民の民意を無視し辺野古の海が埋め立てられている現状に、真明さんは「心を痛めている。米国籍を持っているウチナーンチュは沖縄の運動を支援する責任がある」と強調した。初めて来沖した真史君を見詰め「彼には沖縄の平和の教えを伝えたい」と話した。

 アイルランドから駆け付けた那覇出身の音楽家・ホプキンソン上原江吏子さん(58)は、「芭蕉布」や「ひやみかち節」などを市民と歌い思いを一つにした。新基地の工事が進んでいることに懸念を示し、「沖縄が(新基地建設反対を)言っているのは正しく、堂々と主張していい。アイルランドでも発信していきたい」と意気込んだ。