早朝から署名続々 ハンスト4日目 「投票権奪わないで」 「辺野古」県民投票の会 元山代表 17日から塩も


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
看護師の診察を受ける元山仁士郎代表=18日午前11時ごろ、宜野湾市役所前

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の埋め立て賛否を問う県民投票を巡り、投票事務を拒否している県内5市の首長に参加を求めるため、「辺野古」県民投票の会の元山仁士郎代表(27)が宜野湾市役所前で実施している「ハンガーストライキ」が18日で4日目を迎えた。

 同日も午前中から、請願書に署名する人が続々と訪れ「投票権を奪うのはおかしい」「体調に留意して頑張って」などと激励している。元山さんは当初水のみを摂取していたが、体調の悪化を留意して17日夜から塩も取り始めた。

 「若者が体を張ってるから激励だけでもしたい」と、名護市から水を差し入れに来た比嘉明雄さん(65)は「市民から信託を受けた議員や首長が市民の権利を奪うのはもってのほかだ」と各首長の対応を批判。事務を拒否している首長らが投票の選択肢を増やすことを求めていることに触れ「県民投票は選挙とは違う。賛成か反対かで明確にすべきだ」と語った。

県民投票への参加を求める請願書に署名する人たち=18日午前、宜野湾市役所前

 新聞で読んでハンストを知ったという宜野湾市宜野湾の女性(48)は「辺野古の工事は中止してほしい。でも投票すらもできないかもしれない。なんとかできないものか」と声を落とした。

 元山さんは、早朝は外で椅子に座っていたが、午前9時半ごろからはテント内で休憩している。

 午前11時には中部協同病院(沖縄市)の看護師が診察に訪れ、血圧や体温などを測った。元山さんは問診に対し「右足や左腕がぴりぴりする」と話したが、指先のしびれについては「ない」と答えた。

 同病院の職員は、ハンスト4日目で体調の悪化を留意し、18日中に病院で細かい診察を受けることを求め、元山さんは「調整して連絡したい」と答えた。【琉球新報電子版】