老若が熱唱 名護さくら祭り歌謡ショー 最年長・大城さん「緊張しなかった」 最年少・当山さん「曲目増やしたい」


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カラオケを披露する大城ミヨさん=1月26日、名護市営市場

 【名護】名護さくら祭りで1月26日、「やんばる歌の仲間たち歌謡ショー」が沖縄県名護市営市場で開かれた。北部各地から17人が集い、最年長は大城ミヨさん(93)=国頭村、最年少は当山安恒さん(13)=恩納中1年=だった。出演者たちは往年の歌謡曲を歌い、集まった人たちを魅了した。

 大城さんは戦前のヒット映画のテーマ曲「支那の夜」を披露した。大城さんはチャイナドレスに身を包んで楽しげに歌い、集まった人たちは歓声を送っていた。

カラオケを披露する当山安恒さん=1月26日、名護市営市場

 13歳の時にフィリピンに渡ったという大城さん。太平洋戦争開戦前年の1940年、15歳の時に映画館で同名の映画を見て、歌を覚えたという。「(太平洋戦争以降は)軍歌ばかりが流れた。流行歌はこれしか知らない」と語る。この日の歌謡ショーは「緊張はしなかった」と話す大城さん。「これからもカラオケを続けたい」と笑顔を見せた。

 最年少の当山さんは往年の名曲「青春のパラダイス」「別れの波止場」を披露した。学生服に身を包み、節回しを効かせて熱唱した。祖母の影響で歌謡曲を歌うようになったという当山さん。1940~90年代の「懐メロ」を中心にレパートリーは300曲を超える。学校ではバレーボール部に所属しており、歌は自宅で練習しているという。当山さんは「レパートリーを増やしていきたい」と話した。