あおりやえ


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 高級神女三十三君の一職名で、ノロ(祝女)の上位に置かれた。〈あおり〉は〈煽り〉に由来。煽りは霊力(セヂ)を広げる意味もあるようだが、また貴人が用いるアフリ(涼傘=りゃんさん)をかざすので、その名がついたともいわれる。尚清王代に始まったというが、18世紀以降は今帰仁あおりやえ職だけが継承され、第2尚氏北山監守一族の妻女が世襲、国頭地方の最高神女として今帰仁城の祭祀を司った。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)