位牌継承 (いはいけいしょう)


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 沖縄では祖先崇拝の一つの現れとして、先祖の位牌や香炉を丁重に祀る慣行が近世以降普及し、広く定着している。位牌(トートーメー)は、その子孫によって代々継承されることになるが、沖縄本島中南部を中心とした門中制度の強固に発達した地域では、男系血縁による位牌の継承に強いこだわりを示し、娘や非血縁の養子による継承はタブーとされる。女性の位牌継承を禁ずるこうした慣習は、女性差別の一つとして問題化されることがある。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)