空手道 (からてどう)


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 沖縄で生まれ、発達した沖縄固有の武道。その始まりや体系化については文献資料が乏しく、はっきり断言できない面もあるが、県教育委員会の空手道・古武道基本調査報告によると、起源については、(1)尚真王(1477~1526年在位)の時代、(2)薩摩の琉球入り(1609年)後の禁武政策の影響、(3)察度の時代、中国との交易が開始された1372年以降―の三つの説がある。いずれの説によるにしろ、沖縄独特の武術〈手(ティー)〉に、中国武術の影響が重なって編み出された―というのが一般的な見方となっている。もともと一子相伝の秘伝武術であったが、明治に入ってから一般に公開されるようになり、急速に普及した。1997年に県の無形文化財に指定された。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)