マラリア


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 マラリア原虫によって起こる病気。周期的な高熱発作や脾腫を起こす。八重山ではその症状からヤーキとかフィーキと言われた。沖縄への伝来は16世紀初め漂着したオランダ船によると伝えられている。18世紀に首里王府が行った石垣・西表両島の強制移住地で流行し、西表島では廃村も出た。戦時中の強制疎開では石垣島などで爆発的に流行し、多くの犠牲者が出た。戦後も流行したが、米軍の撲滅作戦で1960年に終息。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)