旧暦の3月3日「浜下り(はまうい)」の30日、沖縄県内各地の海岸は潮干狩りなどを楽しむ家族連れなどでにぎわった。宜野湾市から娘、孫と親子3世代で名護市屋我地の海岸を訪れた石川光枝さん(78)一家は、開始からわずか30分で袋からあふれんばかりのモーイ(海藻)を採った。石川さんが「たくさん採れたから、今年のシーミー(清明祭)は手作りモーイ豆腐をみんなに振る舞いたい。新鮮だからきっとおいしくできるはず」と話すと、孫の棚原真咲夢(まさゆめ)さん(7)は満面の笑みを浮かべ「楽しみ。たくさん食べたい」と声を弾ませた。
はまういは奄美・沖縄地方に伝わる年間行事の一つ。沖縄では女性がごちそうを持って浜辺に行き、潮に手足を浸して清め、健康を祈願する。最近では潮干狩りなどを楽しむ日にもなっている。