<金口木舌>世界自然遺産の担い手は「留学生」


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 コロナ禍で訪日外国人観光客は激減したが、コロナ後の沖縄観光を支える人材として「留学生」が重宝されるかもしれない。世界自然遺産に登録されたやんばるの森で学ぶ「留学生」たちの夢はネイチャーガイドなど

▼1978年の全国高校総体でバスケット男子が全国3位に輝いた辺土名高校。本島最北端の文武両道の名門高には現在、全国各地から「自然好き」の生徒が進学している
▼2011年に県教育庁が示した「県立高校編成整備実施計画」の素案で、名護高分校案も示されるなど校名消失の危機もあった。生き物や自然を学べる環境科の充実や専任教員の配置などで看板を守る
▼「地域みらい留学」は都道府県の枠を超え、公立高校に進学できる制度。神奈川から進学したカステヤノス・エミリさんは「沖縄の自然が大好きで、それに関わる仕事がしたい」と目を輝かせる
▼26日はやんばるの森が世界自然遺産に登録されてから1年。神秘的で貴重な自然を残すために、コロナ後に必ず復活する沖縄観光の担い手たちの育成も大切にしたい。