<金口木舌>子どもを守る大人の役割


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 この季節、近所の保育園から園児の泣き声が響く。親元を離れ、周囲は初めて出会う人ばかり。不安もあるだろう。5月ごろには泣き声が笑い声に変わり、元気な歌声が届く

▼化学メーカー・クラレの調べでは、今春の新小学1年生が将来就きたい職業1位は男子が警察官で女子がケーキ屋・パン屋だった。子どもたちは大人になった自分を想像して夢を描く。一歩一歩、成長する姿はほほえましく、たくましい
▼4月は初めて登下校を経験する児童が多い。事故に遭わないためにも交通ルールを伝える必要がある。ハンドルを握る一人一人も交通安全への意識を高めてほしい
▼浦添市は子どもたちの送迎用バスに置き去り防止装置を設置した。県外では子どもがバスに取り残され命を落とした。未来のある子どもたちを危険にさらさないため手を尽くしたい
▼日々泣き笑いしながら子どもたちは大きくなる。描いた夢を実現するため、まず重要なのは安全に暮らせる環境だろう。さまざまな危険を取り除き、子どもたちを守ることが大人の役割だ。