<金口木舌>「五月病」が増える季節に


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 赤ちゃんは時々、はっきりとした理由がないけど泣き続けることがある。「たそがれ泣き」と呼ばれるものだ。新たな情報や刺激を頭の中で整理できず、疲れがたまることなどが要因とされる

▼赤ちゃんの気を紛らわしたり、不快感を取り除いたりと対策はさまざま。その中ですぐにできるのは、親が優しく寄り添うこと。泣いているわが子を受け止めることが大切なようだ
▼赤ちゃんじゃなくても泣きたくなることはある。新社会人になったり進学などで環境が変わったりする時期は特にそうだ。慣れない仕事や人間関係にストレスがたまり、気持ちの整理がつかないこともある
▼大型連休明けに増えるのが、いわゆる「五月病」。新年度の負荷が重なることなどが要因とされる。ストレス解消法を見つけ、気持ちを楽に持つことが解決策のようだが、1人ではどうにもならないこともある
▼元気がない人はいないか、楽しく生活しているか。周囲の人がしっかり見守ることも必要だ。優しく手をさしのべる誰かがいれば、気持ちも少し楽になる。