<金口木舌>二つの袋がいっぱいに


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 二つの袋をいっぱいにして帰ってきた。23日まで那覇市の沖縄セルラーパーク那覇で開かれている「離島フェア2015」のお土産だ

▼いっぱいになった一つ目の袋は、愛用のリュックサック。各離島の黒糖など菓子類を中心に、つい手を伸ばして買ってしまうのは毎度のこと。今回は各ブースに置かれた観光パンフレットに目をひかれ、気付いたら袋がお菓子と冊子でぎっしりになった
▼「おさんぽ伊平屋島」「もとぶのマーサムン・ミジラシムン」-。パンフレットは観光地や特産物などを紹介する従来のものに加え、生活や人々にも焦点を当て読み物としても楽しめるものが目立つ。住民の語る地域の魅力も面白く、「また行こう」と思わせる
▼二つ目の袋はもちろん胃袋だ。今回初めて投票を取り入れた食事コーナー「離島食堂」でマーサムンを味わった。しかし目を見張ったのは試食の多さ
▼5種類以上用意するブースもあり結構、おなかが満たされた。塩やみそなど一口では違いがよく分からないものもあるが、より多くの商品を手に取ってほしいという情熱が感じられる
▼フェアは「心躍る!島の魅力」がテーマ。販路拡大は依然変わらない課題だが、さまざまな工夫から島の活気が伝わり元気ももらった。22日正午ごろに売り切れたという北大東産ジャガイモ使用の焼酎「ぽてちゅう」を買いそびれたことだけが心残りだ。