<金口木舌>コンビニと性の商品化

 コンビニ大手のファミリーマートが成人向け雑誌の販売を原則として中止すると発表した。セブン―イレブン・ジャパンとローソンも販売をやめることにしており、国内の9割以上のコンビニで成人向け雑誌の取り扱いがなくなる

▼各社の狙いは女性や子どもが安心して買い物ができる環境を整えること、2020年の東京五輪を前に訪日客からのイメージ低下を避けることだという
▼成人向け雑誌を巡っては、コンビニ大手ミニストップと千葉市が17年に同市内での販売を取りやめた経緯がある。同社は翌年、取りやめを全国に広げた。熊谷俊人千葉市長は「国際的な感覚に照らして疑問を持たれかねない」と述べている
▼だが、訪日客のイメージを悪化させるのはそれだけではない。各地の書店に平積みされている嫌韓、嫌中本もある。来日する観光客の多くは中国、韓国などのアジアから来ているのだから
▼イメージを低下させる商品を見えないところへ押しやるだけでは問題は解決しない。成人向け雑誌について言うなら、問題の本質は女性の身体が商品化され、子どもの目に触れる場所に陳列されることだろう
▼アダルトビデオへの出演を強要された女性の性被害が次々と明らかになっている。成人向け商品の販売方法だけでなく、商品に関わる女性たちを取り巻く環境についても深く考える時期に来ている。









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