クラスター(感染者集団)の感染者が27人に上るなど、沖縄那覇市松山で新型コロナウイルスの感染が広がっていることを受け、県医師会と県、那覇市は8月1、2の両日、同市若狭の那覇港大型旅客船バースで、松山のナイトクラブ、飲食店などの従業員らを対象にしたPCR検査を行う。市職員約70人が7月30日、松山の飲食店を回り、検査を周知するちらし千枚を配った。
検査対象は松山の飲食店などで働き、陽性の可能性のある人と長時間接触した人。ちらしを配った市の男性職員は「県による休業要請のタイミングも重なったので、休業と検査で感染拡大を抑えられたらいい」と期待した。ちらしを受け取った飲食店の女性店主は「感染していないかと不安だったので早く対応してくれて良かった」と歓迎した。
城間幹子那覇市長は29日、松山の飲食店従業員らを対象にPCR検査を実施したい意向を示していた。同日夕に市幹部と医療関係者が協議し、実施が決まったという。