<南風>リユースで環境保全へ


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 関東沖縄経営者協会の会員企業、(株)ブロードリンクは、パソコン、スマートフォンを中心とする情報機器をリユース(再利用)するビジネスモデルで急成長しています。中古や不用になった情報機器のデータを完全に消去して買い取り、リユースまでワンストップで提供して、「セキュリティー」「経費削減」「環境保全」の課題を総合的に解決しています。

 沖縄県はマルチメディアアイランド構想により情報通信産業の集積を行っており、データセンターやコールセンター、電気通信業者など数多くのIT企業が存在して、それに伴い情報機器の利用率も高まっています。企業のパソコンやサーバー及び各種情報機器には漏えいが許されない機密情報が詰まっており、廃棄時には安全で確実な完全データ消去が求められます。
 同社の特徴は、データ消去にあります。米国国防総省の消去規格を初めとするデータ消去の世界標準規格や、リユース・リサイクル協会のガイドラインに完全準拠した業界最高水準のデータ完全消去サービスを提供しています。
 沖縄では現在、中古品や故障したパソコンは廃棄業者が引き取り、ハードディスクを破壊処理してリユースされないことが多いようです。しかし、その中にはリユースが可能なパソコンも存在します。同社のミッション「リユースにより循環型社会とその未来を創造する」は、「モノ」を大切にする観点からも環境面でも、社会的に大きな意義があります。同社は、沖縄の環境に優しい社会づくりに貢献するために、現地法人「株式会社ブロードリンク沖縄」を設立しました。
 高い技術を持ち、本格的にリユース事業を展開する企業の現地法人ができることで、県内の環境保全にも役立つと思います。関東沖縄経営者協会も応援しています。
(仲松健雄、東京沖縄県人会会長)