<南風>悩みの種のマネジャー


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 「ゆとり世代」と言われる世代に僕のマネジャーもいて、彼の言動に悩まされています。まず、メールの返信がない。忙しくて見てないのかなと思いましたが、しばらくたって返ってきたのは、返信ではなく、彼からの新規のメールでした。それを問うと、僕のメールの回答がはっきりしてないため、返信できなかった模様。なら、回答がはっきりしていないというメールを頂きたいものです。

 僕らには稼働するかしないのか分からない、仮スケジュールがあります。ある日、稼働しないのであれば、私用を入れようと思い、彼に問い合わせたところ、連絡が来ません。ようやく前日に連絡が入り、「内間さん、安心してください。明日の仕事、なくなりました」安心ではないですよね(笑)。
 まだまだあります。先日、彼のミスで東京大阪往復の新幹線チケットが届きませんでした。自腹を切り、後日交通費を精算してもらう約束をしたのですが、いつまでたっても精算されません。連絡すると、「その日っていつでしたっけ?」。さすがに堪忍袋の尾が切れました。あなたのミスで起きた問題を覚えてない。どれだけ僕を軽く扱ってるんだと。彼と本音で話しました。
 読者の方は恐らく僕の言い分が正しいと思っているでしょう。僕も百パーセント正しいと思いますが、実は彼に悪気はなかったのです。そういう感覚なのです。人種が違うと言っていいかもしれません。重要と思っていることが僕と彼とで違うのです。連絡が来ないと書きましたが、たまに理解できないタイミングでモーニングコールがきます。それを踏まえて、お互い愛を持ってじっくり接していくのが大切かもしれません。
 これからも僕はいろいろ要求します。かなえられなくても仕方ないし、人を制御するのは不可能です。ただ、お互い分かり合える部分は必ずあると思います。
(内間政成、芸人 スリムクラブ)