私は音楽に関わる仕事をしているので、音で空間を満たすことは得意なのですが、文字で紙面を埋め尽くすことは不得意で不慣れです。
子どものころは、夏休み最後の日がとても嫌で、宿題の山を前にして途方に暮れていました。
この私が、「南風」の欄を担当させていただくことになりました。新報の担当スタッフに迷惑を掛けぬように頑張ってみますので、みなさま、よろしくお付き合いのほどを。
まず、私の肩書を説明したいと思います。沖縄弦楽指導者協会とは、県内で活動している弦楽指導者で結成した任意団体です。県内の弦楽指導者の約半数の20人が会員として活躍しています。
弦楽指導者とは、バイオリンやチェロ、コントラバスなど、オーケストラで使用する弦楽器の演奏法や音楽を教える先生のことです。その会長職を前任の先生から引き継いで4年ほどになります。
当協会の目的は、「会員相互の研さんと連帯を深め県内弦楽指導の発展に寄与し、併せて音楽文化の向上に貢献すること」とうたっています。
その目的達成のために、毎年、「ジュニアストリングコンサート」を開催しています。分かりやすく説明すると、会員の各教室の生徒たちによる合同発表会です。
このコンサートを通じて、生徒たちは演奏技術や音楽性を高め、アンサンブルの楽しさや、それぞれのパートの役割などを体験して、大きく成長することでしょう。
この「ジュニアストリングコンサート」が去る6月26日、無事に開催できました。
私をはじめ会員の先生方、そして、何より参加した生徒たち皆でほっとしているところです。お疲れさまでした。
(川崎達、沖縄弦楽指導者協会会長)