<南風>スポーツの世界で戦う沖縄人


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 リオデジャネイロ・オリンピック(8月5日開幕)までカウントダウンが始まり、オリンピック・パラリンピックにも沖縄県人が出場することを前回で紹介しました。私もウエイトリフティング競技の女子コーチに決定し、選手の指導サポートの場に立ち、選手で経験した五輪とは違う形でリオ五輪を迎えます。

 さて各競技団体は、オリンピックに向けての調整合宿が終盤に差し掛かっています。東京都内にあるナショナルトレーニングセンターにて最終調整合宿をしているオフの日、トレーニング場で汗を流していた私は、トレーナーと入ってきた見覚えのある選手に目が止まりました。
 何と、琉球キングスの岸本隆一選手でした。先日の報道で、岸本選手が初の日本代表入りを果たしたとのうれしいニュースを拝見しました。本人にお話を聞くと、「台湾で国際大会があり、代表選手が集まった事前合宿に参加しています」ということでした。
 その後の昼食時には、施設内のレストランでリオ五輪ウエイトリフティング代表の糸数陽一選手も集まり、それぞれ大会の健闘を誓い合いました。
 また、施設に隣接されているスポーツ科学センターには、県出身者の大城英稔氏が世界で戦うためのトレーニング方法を研究し、各競技の代表選手強化に力を注いでいます。ここでも沖縄人が活躍しています。
 競技や役職は異なりますが、選手同士や指導者の横のつながりはとても重要な強化の要素です。目標に向かってひた向きに努力している彼らの目は輝きに満ちあふれています。
 2020年の東京オリンピックに向けて将来性ある選手たちの目標をぜひ達成させたいと思います。若い選手の育成を沖縄県全体でバックアップし、盛り上げていかねばならないという気持ちにもなりました。
(平良真理、沖縄工業高校ウエイトリフティング部顧問)