コラム「南風」 オンパクでつながる町おこし


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 今回はオンパクでつながる町おこし交流についてお話しします。
 オンパクとは大分県別府市の別府八湯温泉泊覧会の愛称です。別府はもともと温泉地として全国的に有名な観光地でしたが、バブルがはじけた後、慰安旅行が激減し、その影響で旅館やホテルなどが大苦戦。観光客だけではなくて地元客にも利用してもらおうと、2001年に地域資源を活用して実施した体験型プログラムがオンパクです。その手法を学び、各地の地域活性化を行っている仲間は現在18カ所あります。

 地域資源とは温泉だけではなく海や山、盆地に古墳まであり、地元が当たり前と思っている事が実はスペシャルなのです。コザは街や人が地域資源なんですが、チャンパクを始める前にオンパクの仕掛け人・野上泰生さんの地元説明会を開いたり、石川県七尾市へ「能登うまみん」全国研修に行き、ジャパンオンパク公認トレーナーの資格も取得しました。
 2011年3月にはジャパンオンパクの全国研修として沖縄に全国のオンパク仲間が集い、糸満自慢博覧会とチャンパクの体験を行いました。特にコザは昼の街歩きと、観光庁が選定した観光カリスマでNPO法人ハットウ・オンパク代表理事・鶴田浩一郎さんの講演会を行い、ナイトツアーも行いました。全国各地から集ったオンパク仲間が、コザのB級グルメを食べ、ポールダンスショー&ライブハウスを体験。皆ディープな初体験に大満足でした。2次会ライブで輪になり肩を組み全員で歌った「島人ぬ宝」が、参加者の思い出に強く残り今でも交流を続けています。
 その中には、映画「フラガール」で有名になった福島県いわき市の「いわきフラオンパク」のメンバーも。東日本大震災の被災地であるいわき市とコザとの交流は次回ご紹介します。
(喜納高宏、チャンパク実行委員タレント)