コラム「南風」 国際交流と多文化共生


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 以前にも紹介しましたが、沖縄市には約50カ国の外国人が居住しています。今回は先日の定期総会で私も理事に就任した沖縄市国際交流協会(以下協会)についてお話しします。

 協会は沖縄市に在住する外国人との交流や多文化共生を目的に1991年7月に発足し約100人の会員からなる団体で、現在は中国籍のクウ会長を中心に、多言語対応の情報発信を展開。昨年オープンしたKIP「コザ・インターナショナルプラザ」では、スペイン語、中国語、英語に対応可能なスタッフが、在住外国人の相談対応や日本語を含め4カ国語の講座を行っています。
 協会はこれまで沖縄市国際交流フェスティバルなどさまざまな交流イベントを行っていますが、中でも1月にKIPで行った餅つき大会はユニークでした。英語で表記すると「Riceball」になるつきたての餅に、かけたのはチョコレート。日本ではあまり見られない文化の違いも楽しめました。
 コザ・ゲート通りでは、米空軍のボランティアチームACE(Air Man Committed to Excellence)と協会、通り会の皆さんで、毎月清掃活動を行っています。ACEは8年ほど前からゴミ拾いを行っているのですが、それを見た方が協会につないでくれたのがきっかけです。
 さらに、この活動を知った米海軍のボランティアチーム「J・E・A」が協会にコンタクトをとり、昨年6月から中央パークアベニューで地元の皆さんと共に清掃活動を行っています。
 本日、アベニューでは3カ月に1度行っている「かなでるパーク」が開催されます。J・E・Aは午前10時からアベニュー清掃活動を行います。翌16日にはACEのゲート通り清掃活動もあります。「清掃の輪」の広がりに期待しています。
(喜納高宏(きなたかひろ)、チャンパク実行委員 タレント)