コラム「南風」 意見交換も楽しい時間


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 8月に鹿児島天文館の皆さまが、国際通りを中心にマチグヮーの視察と意見交換を目的に来沖しました。

 マチグヮーは私が案内しましたが、前日に行われた交流会はざっくばらんな感じで楽しくできました。那覇の現状もよく勉強されていて鋭い質問に圧倒される場面もありましたが、やはり悩みはどこの商店街も同じなんだと思いました。
 九州に新幹線が通り観光客が増えたが、土産屋が少なく売り上げにつながらない。しかし、観光に転換すれば地元客の足が鈍るだろうということで那覇商店街の現状視察だったようです。地元客と観光客のバランスが大事だと言う事で落ち着きましたが。
 10月末には普天間の商業者、商工会の方々が意見交換に訪れました。お初の方々でしたが私の話は参考になったやら(笑)。一方的にしゃべってよいということでしたので私なりの思いやアイデアを話しました。
 いろいろな会話の中で一人の方が「事例よりも思いが大切なんだと感じました」と言ってくれたことがうれしかったです。良くしたいという思いだけでできる事から始め、その繰り返しで振興会もここまできました。「思いを胸に先頭に立ち、波風を受ける人は傷つき疲れていきます」
 決してスーパーマンではありません。唯一の薬は対価や休息ではなく応援してくれる声だけです。
 普天間の商店街活性化のために頑張ろうとする人たちを商業者、行政、地域で応援してあげてください。私たちも微力ながら応援を約束します。普天間からの皆さん、昼も夜も楽しい意見交換でした。職種、資格などを聞いていると、私たちよりもはるかに優れていると思うので、後は行動あるのみです。また、商工会のお2人もありがとうございました。私も皆さんに負けないようにもう少しチバリます。
(新里俊一、一般社団法人なは市場振興会理事長)