コラム「南風」 脳が踊る!ダンスの効果


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 私の仕事内容はダンス指導以外にも、授業構想や音楽編集、舞台構成表の作成をはじめ、イベント企画や打ち合わせへの参加など、頭を使う仕事が多く存在します。間に合わせの資料を作成するために遅くまでパソコンと向かい合うこともしばしば。作業を終えた後ようやく寝る準備を済ませて、そして寝ません!

 服を着替えて近所で1時間ほどダンス練習をします。外の空気に触れ、イヤホンから流れるリズミカルな音楽に身体を乗せ、ほどよく身体を動かします。帰宅後は、リラックスできる環境(豆電球の光・ゆったりした音楽など)を整えてから38度のシャワーを浴びます。上がったあとは吐くことを意識したストレッチを行い、ハチミツ入りのホットミルクを飲みながらボーっとします。その間に眠気に襲われるので、ようやく布団に入ります。
 翌朝は睡眠時間にかかわらず目覚めが良く、食欲旺盛になり、便通もよく、頭はフル回転、まさに絶好調モードになります。
 日々を快活に過ごすには脳が元気でなければなりません。そのためには運動・食事・睡眠の質が大切です。脳のエネルギー源は酸素とブドウ糖です。ブドウ糖はご飯から摂取できますが、酸素の効果的な摂取は有酸素運動に限ります。ダンスは有酸素運動なので、体内に効率良く酸素を取り入れることができます。
 また、人は体温が下がるときに眠気をもよおします。踊って身体が温まった後、寝るまでのリラックスタイムで体温が下がり、自然と眠りに就くことができるのです。
 押しつぶされるほどの仕事量に毎日クタクタになる方にこそ、無理にでも時間を作って軽い運動をすることをお勧めします。ダンスは、無理なく楽しく身体を動かせるので、現代社会を生き抜く皆さんにぜひともお勧めしたいです。
(伊狩誓志、ストリートダンス講師)