コラム「南風」 私の英語コンプレックス


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 皆さんは街中で「Excuse me」と聞かれたらどうしますか? 今や小学生でも学校で英語を学ぶ時代になりましたが、私は英語に対する苦手意識とコンプレックスがあり、今まで避けて生きていました。

 しかし、この逃げ出したい気持ちを克服せねば、と一念発起して英会話教室に通っています。最初は不安な気持ちで一杯でしたが、「英語学習はスポーツと一緒。トレーニングしましょう!」「舞台に上がったつもりで演じましょう!」と指導され、今は役者になった気持ちで没頭しています。
 英語を話せる人は世界に約15億人いるらしいのですが、それを母国語とする人はわずか4億人程度ということです。10億人以上が母語でない英語を使うということは、やはり国際的な言語であり、今後、グローバルな展開が予見される沖縄のビジネスでも英語の習得は避けては通れないように思います。
 私を指導してくださるアメリカ・サンフランシスコ帰りの卓也先生は「華麗にうまく英語を話すことより、身ぶり手ぶりしてでも『相手に伝えよう』というガツガツした精神が大事だ」と力説します。
 「サッカーがしたい時にボールがなくても、やる気があれば紙を丸めてボールを作り、サッカーの体験はできる。英語のコミュニケーションも同じ。中1程度の英語力でも積極的に意思を伝えていく姿勢があれば英語の技術や知識は後からついてくる。大事なのは分からない中でも模索して逃げないこと。そうすれば言語の壁を超えた意思伝達の楽しさを発見できる」とも。
 単語をなかなか覚えらない自分に悲観していると、卓也ティーチャーはこう励まして下さいます。
 「Mr.KENJI Let It Go(レリゴーッ)!」。ありのままの姿で身ぶり手ぶり。今日も英語でのコミュニケーションに励んでいます。
(佐久間健治、三倉食品代表取締役社長)