コラム「南風」 動物との暮らし


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 私は動物が大好き! 犬の気持ちがよく分かる(つもり…笑)。私がなぜこんなにも動物、特に犬好きになったのか、記憶をたどってお話したいと思います。
 最初の記憶は2、3歳のころ家にいた犬のピース、それからメジロ、ミドリガメ、うさぎ、セキセイインコのモモまで、いろんな動物がいつも身近に。うさぎのピーターは庭で細長~い穴を掘り、度々脱走し、中学生の私はよく探しに行った記憶が。

 セキセイインコのモモはいつも頭のてっぺんにしがみつき、話を聞いて理解し「誰々のとこへ行ってツンツンしておいで~」と言うとその通りにするなど驚きのインコでした。
 またある夜はどこかしらから聞こえる猫の鳴き声をたどり、下水溝の中から拾いあげ保護し、手当てをするも残念ながら手の中で亡くなっていった小さい命。悲しい思い出だけれど確かに根付いた優しさと命の大切さ。そして大人になり、気がつけばいつも近くに犬がいました。
 アメリカンコッカーのクッキーは晩年、突然目の病気で光を失い、同時に心臓病も併発、最後まで懸命に生きるその姿は私に多くのことを教えてくれました。そして、4年前から家族に迎えたトイプードルのニコリ。いつも笑顔でニッコリと、と願いを込めて命名。その通りにいつも明るく賢いニコリ。最近迎えたミニチュアプードルのネイロ、いつも良い音色を探求しているので命名。ネイロは無類の人好き。散歩も「ヒャッホー!」と言いながら(たぶん)愛嬌ふりまきスキップしながら歩いてます(笑)。
 この仔(こ)たちがいてくれるおかげで私は癒やされ、日々の活力をもらえます。でも、悲しいけれど犬の寿命は短い…。その一生が私に託されたのであれば、そばにいてくれることに感謝し、これからも楽しく生活していけたらいいなと思います。
(新垣伊津子、ヴィオラ奏者)