コラム「南風」 就任~わが家の反応


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 「南風」の執筆依頼を頂いたのは、私が今回の役員人事で当社の社長に就任したから、と推察しています。
 実はりゅうせきグループ主要11社の中には女性の社長がもう1人現役で、また過去には沖縄県副知事を務められた、故・安里カツ子さんがグループで第1号の女性社長就任を果たしています。

私は女性活用に積極的な企業グループの中で、素晴らしいロールモデルにも恵まれました。こうした中で、多くの貴重な経験を重ねることができたと考えています。
 それでもこのように「女性」で「社長」となった私に焦点を当ててくださるのは、一般的にはまだ例が少ないからなのでしょうね。
 ところで私の家族は夫1人、中1、小2、小1のダンゴ3兄弟の5人家族。私の就任を伝えたところ、家族の反応は以下の通りでした。「お母さん、がんばってるね。僕も勉強がんばるよ」と中1の長男(うれしい反応、さすが長男)。「お母さん、社長夫人だね。よかったね」とは小2の次男(ちょっと意味が違うぞ)。「お母さん、シャチョーか、スゴイネ」と小1の三男。そして、いつも私の仕事上のあれこれを傾聴してくれる夫は「おー、すごい」と心から喜んでくれました。
 子育てのバックアップは、主に実家の母に頼っています。母が難しいときは、半径5キロ以内に住む私の姉妹たちが助けてくれることも(私は5人姉妹)。「皆が子どもたちの成長を楽しんでくれている」と都合のいいように考え、厚意に甘えています。
 国の成長戦略のひとつに「女性の活躍推進」が言われ、女性の役員・管理職比率を上げることが課題のようです。今回の私の執筆を、仕事と家庭の両立事例としてポジティブにとらえていただければ幸いです。半年間よろしくお付き合いのほど、お願い致します。
(名嘉村裕子、りゅうせきビジネスサービス代表取締役社長)