コラム「南風」 フィジカルアセスメント

 昨年6月に施行された改正薬剤師法では、薬理学や薬物動態学、物理薬剤学、製剤学、調剤学、症候学などの知識をもとに、薬剤師の視点で、患者さんの治療により積極的に関われるようになりました。

 患者さんの体を観察することによって薬が効いているのか、副作用が出ているのかが分かることがあります。そのため、薬剤師教育の現場では、聴診器を用いて患者さんの心音・呼吸音を聴いたり、血圧を測ったりする実習があります。そのほかにも、心電図や静脈採血、筋肉内注射などに必要な技術についても学び、幅広い医療知識の吸収に努めています。
 薬剤師は「フィジカルアセスメント」、つまり視診や聴診、触診などによって患者さんの全身状態を評価し、副作用の防止や薬物療法の効果の判定に寄与できるのです。副作用の早期回避は患者さんの安全を確保するだけでなく、結果的に医師や看護師の業務軽減にもつながります。
 このように薬剤師は知識や技術を身につけることで、医師や看護師と共通の情報を持つことができ、チーム医療へ積極的に貢献できます。特に在宅医療において薬剤師は、薬物治療の効果判定や副作用の発現状況をベッドサイドで確認し、「何か変だぞ」と異常に早く気づくことが求められています。
 9日(日)正午から沖縄コンベンションセンター展示場で、県下の保健医療関係17団体で構成する沖縄県医療保健連合(なごみ会)主催の第5回県民健康フェアが開催されます。県薬剤師会のブースでは、体成分測定、血圧測定、血管年齢測定などの健康チェックと、お薬相談会、BLS(一次救命処置)体験、呼気中の一酸化炭素濃度を測定しての「禁煙」や、「おくすりバッグ」の説明などを予定しています。ぜひお越しください。
(吉田洋史、沖縄県薬剤師会理事)



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