コラム「南風」 情報と「直感」で勝負!


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 大学4年生の就職活動が今年から大きく変わっています。採用スケジュールが4カ月後倒しとなり、3月1日広報開始、8月1日選考開始と、まさに今、各企業の採用担当者も学生も“勝負の夏”です。

 当社は、沖縄県の若年者就職支援拠点である沖縄県キャリアセンターの管理運営業務を受託し、キャリアコーチによる履歴書類やエントリーシートの書き方、模擬面接など、就活に積極的な学生を支援しています。学生には大学の就職課の利用と並行して、キャリアカウンセラー資格や経験を持ったコーチによる複眼的なアドバイスを得るため、また企業情報を得るためにも、ハローワーク那覇3Fと、那覇市泉崎にあるグッジョブセンター内のキャリアセンターを利用することを勧めています。
 私の就職活動は22年前。インターネットも合同企業説明会もない時代で、就活方法は大学の学生課にある企業求人閲覧やOB・OG訪問、大学で開かれる企業説明会などに参加するというものでした。当時は男女雇用機会均等法の施行から6年。それでも、県内大手企業でも「女性は短大卒まで」と面接で言われ、初めて女性であることで壁を感じ、不安を覚えました。
 そんな中、「りゅうせきの説明会、行ってみたら?裕子に合いそうだよ」と1年先に入社していた友人Sさんに勧められ、参加したのです。当時のりゅうせき社長は後に県知事を2期務められた稲嶺恵一氏(現参与)。事業の多角化や能力ある女性の積極登用、後進育成のために社長職の60歳定年制など、先進的な経営方針を社内外に打ち出していました。「私の居場所がありそう。ここだ」と直感したことを覚えています。
 学業と就職活動、場合によってはアルバイトもあり学生は大変ですが、「直感」を信じて行動あるのみ。頑張ってください!
(名嘉村裕子、りゅうせきビジネスサービス代表取締役社長)