バレーボールを題材にした「ハイキュー!!」やバスケットボールの「スラムダンク」…。国際的にも知られる日本のスポーツ漫画は、パリ五輪代表選手などアスリートにも多くのファンがいる。
「ハイキュー!!」は小柄ながら驚異的な跳躍力を誇る主人公が、古豪の高校に進学して心強い仲間を得て成長していく物語。日本国内のみで、シリーズ累計発行部数6千万部(デジタル版含む)を突破した人気作品だ。バレーボール男子日本代表の主将、石川祐希(ペルージャ)は「戦術がちゃんとセオリー通りに書いてある。ピンチになった時の心情、感情の変化がリアルに描いてあって面白い」と評する。
西田有志(大阪ブルテオン)は身長186センチと、国際的に活躍するバレーボール選手としては小柄だが、高い跳躍とパワーあふれるプレーで活躍する。その姿から「リアルハイキュー」と言われることも。自身も愛読する西田は「ありがたいこと。うれしい気持ちでいっぱい」と話す。
高橋藍(サントリー)の京都市の実家にもずらりと「ハイキュー!!」の漫画が並ぶ。6月にネーションズリーグが行われたフィリピンでは「ハイキュー!!」の高校名が書かれたシャツを着ている観客もいた。
「スラムダンク」は世界累計発行部数1億8500万部以上で、30の国と地域で出版されている。米プロNBAで日本人最長の6季プレーし、パリ五輪に出場中の渡辺雄太(千葉J)も小さな頃から愛読し「大ファン」だという。
「キャプテン翼」は約20の国と地域で流通し、シリーズ累計発行部数は世界で9千万部。サッカー男子のフランス代表で2022年ワールドカップ(W杯)得点王のキリアン・エムバペや、アルゼンチン代表の世界的スター、リオネル・メッシらもファンとされる。「MANGA」は世界のスポーツ界にも影響を与えている。
(共同通信)