トヨタ自動車が勤務時間に制約がある生産現場の従業員の仕事をサポートする人材として、65歳以上の退職者を再雇用する仕組みの整備を検討していることが3日、分かった。経験豊富なシニア人材に協力を仰ぎ、育児などで早朝の生産開始に間に合わない従業員の代わりに生産ラインに入ってもらう。年内に試行を始め、本格的な導入が可能かどうか見極める。
昼夜2交代制を採用する生産現場では、比較的自由な働き方が可能な事務系に比べ、育児や介護による時短勤務が選びにくいという課題があった。
早朝の2時間~半日程度、力を借りて穴を埋めてもらえれば生産の現場でも時短勤務を選びやすくなると判断した。